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『呪術がつくった国日本』の感想

安倍晴明関連の本を読んでいた時に読んだ本なのですが、昨日、また読み直しました.なんとなく途中で読むのをやめていた気がしていたのですが、最後まで読んでいながら、記憶が薄れていただけでした.1冊読み終わる頃には最初のほうを忘れているので1冊あればいつまででも暇がつぶせる人の話を読んだことがあるのですが、まるでそんな気分です.

本の内容は安倍晴明よりもっと前の縄文や弥生が主な話題であるわけで、安倍晴明の文脈で読んだせいで、記憶にちゃんと残っていなかったのかも知れません。というか、帯には「ハリーポッター、安倍晴明はなぜ流行る 日本文明は“おまじない”でできている」とあるわけなのですが、本文中には、友人の嫌悪感を伴いつつ映画『陰陽師』なんかに触れているだけであまり関係ありませんでした。

もともとが建築学の人なので、万博のお祭り広場を、淡路島のお祭りの舞台である円形劇場をヒントにしたというあたりとか、3つの鳥居が合体しているのを不思議そうに言うけれど鳥居の延長上にはそれぞれ神社なり山なりがあるので、不思議ではないという風なあたりとか、日本家屋の特徴は、靴を脱いで上がるというのが第一の点だとか、マンションにベランダがついているみたいに大事な客は南側の広縁から迎え入れるという風習の痕跡だとか、{土間、板の間、畳の間、床の間}と4つあるのは、{八百万の縄文の神、渡来系の神、仏教、禅}という長い歴史を背景にしているという様な指摘が面白いかなと思ったくらいです。

古代史については、出雲の渡来人も川の流れを変えることなどの大規模な土木工事を行ったのだけれど、それは、空いている土地に抵抗無く入植してきた初期の渡来人であり、大和の勢力は、後からやってきた勢力で居場所が無くて記紀にある通りに当初は南九州に定着したのだろうという風に書いてありました。そして、海や山を占めていた縄文の勢力と組むことによって、ついには大和の地に大きな池の水を抜いてしまうことによって大規模農地を作り出したという風に説明してありました。(地震によって断層がずれて、水位が下がったこともラッキーだったみたいな)

イギリスとの比較で、日本の場合大した資源もなかったので、侵略を受けたわけではなく、革命で居場所がなくなった海外の支配階級が亡命してきただけだみたいな指摘も、わかりやすい気がします。

とりあえず、2冊ほどこの人の本を注文しました。

『猿田彦と秦氏の謎--伊勢大神・秀真伝・ダビデの影』の感想

作成 2005/9/2 - 更新 2005/09/02

  

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