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『王権の海』の感想

読みはしたのですが、混乱しています。

アメノヒボコと、鏡が好きな卑弥呼とが同じ勢力というアイデアで、2人のハツクニシラススメラミコトは、青銅文明から、鏡の勢力への変遷を意味しているということになっているのですが、疑い深くなっているのか、卑弥呼は悲劇のヒロインだと思っているせいか、飲み込めません。

他にも三種の神器の{玉、剣、鏡}を、海洋民族、青銅器文明、鏡を使う宗教勢力という風な対比も面白いと思いました。でも、大和の銅鐸と、九州の銅剣・銅矛の分布の意味合いも良くわからないし、海洋民族の間の差もあまり気にしていないみたいなのが、そんなに単純でないとわかっていながら、なんとか単純化してはめ込もうとしているようにも思えてきて飲み込めません。

たとえば、沖縄などの貝でを輸入し装飾品に加工していた勢力が玉で、日本海の勢力が剣で、瀬戸内海の勢力が鏡という様な位置による対応付けだって不可能とは思えない。

アメノヌボコとアメノヒボコはなぜ似ている?

海や空を象徴する海洋民族の国産み神話から始まって、太陽や炎を象徴する鏡を使った宗教勢力の神話に終わるという章立てにも読めるのですが、この本の最初と最後、国産み神話に登場するかき混ぜる道具であるアメノヌボコと、鏡の勢力だとされるアメノヒボコの名前が似ているのはなぜなのでしょう? イザナギとイザナミも1文字違いですが、人名あるいは種族名であるアメノヒボコと、矛の名前であるアメノヌボコが似ているのが、不思議です。場面もジャンルも異なりますから。

神奈備掲示板に、邪馬台国を「やばたい」と読んで、姫路の方言「やばたい」と結びつける解釈がありましたが、別の場所には、八幡神社と邪馬台国を結び付けているのもありました。宇佐八幡が卑弥呼の墓だという説もありますから、無理な説でもないと思います。でもだとしたら、アメノヒボコとアメノヌボコの関係も何かあっても良いのではないのでしょうか?

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『海峡を往還する神々』の感想 アメノヒボコの鉄と神功皇后のスイとのタッグが、邪馬台国の卑弥呼を破り、その後、いったん南九州に逼塞するもののやがて秦氏の支持もあり皇室を受け継ぐことになるという様なストーリーでした.2006/3/5
秦氏関連のページ 2006/12/7追記

作成 2004/4/25 - 更新 2006/12/07

  

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