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『死都日本』の感想

 

子供の運動会を見に行ったりして感想を書くのが遅れましたが、とても面白い本でした。

オタクが世界を救う

短く言うと、火山オタクが世界を救う話であるわけですが、主人公の火山オタクだけではなくて、非社交的だったり自己愛傾向が強かったりするものの、政府の腐敗ぶりはあまり気にしないで来た様な日本そのものの代表の様なオタクが、火山という生命の危機に瀕することで、世界のパラダイムを変え、世界を救うシナリオとも言えます。

解散の日からの物語

ちょうど、衆議院解散の日に読み始めました。作品の中では、解散総選挙の結果、大波乱が起きて弱小政党が政権をとってしまいます。

外部リンク

富士山が噴火した時 このシミュレーションでは、首都などは軍政になり、東日本は親米小泉政権、西日本は親中国の政権ということになっていましたが、政治状況は似て、アメリカが中国に日本のハイテクを渡したくないために困ってしまうシーンがでてきます

 

Japan Mail Media の274に、「ラストサムライ」はリベラルの側からの日本文化へのラブコールだという記事があって、その中に、明治十年(1877年)になって、富士山麓の近くに明治政府の支配の及ばない地域が残っていた設定になっていると書いてありました。大江健三郎が、敗戦後日本がこれほど赤裸々にアメリカ追従の姿勢を示した時代はないというようなことを言ったみたいに、小泉親米政権に対する危うさというのは、みんな感じているということですね。

2003/12/7追記

 
アメリカと中国の狭間にある日本

 

スロットル以外は全部良かった。

最初の方に、PCのスロットに、カードを挿入というのがありました。講談社はPCに疎そうなので、校正の人の仕業でしょう。つまらなかったのはここだけで、全編、とても楽しめました。特に、3/4あたりまで来ると、残りページ数の少なさが納得いかず、いったいこれでどうやって終わらせるつもりなのだと思ってしまいました。東海、東南海、南海地震+富士山噴火の続編もありということで期待したいと思います。今度は、松苗所長の奇跡の脱出劇とかから始まることを期待します。

新しい世界

破局噴火後の対策が出てくるのですが、

  1. 土石流対策に種をまく
  2. 備蓄、輸入、量産などによる食料対策
  3. 河口近くの土地は政府が時価で買い取り農地にする
  4. 仮設ではなく開拓村としての住宅対策
  5. 原発をやめメタンガスなどの数百人までの小規模な発電施設
  6. リサイクル産業
  7. 開拓村建設に伴う雇用

平地は農地にして高台に住むべきだという考えは、小説の中では逆転の発想で良いアイデアであるわけですが、現実を前提として考えると、実現が難し くなります。しかし、現状でも、津波の心配や、地球温暖化の心配などから、高台に住むメリットがないわけではないので、政策として、そういう誘導を行うことも不可能ではないと思われるのですが、どうなのでしょうか? 平地に住んでいる現状では、高台は、森林として利用されているわけで、それを切り倒したりすると、土地がむき出しになり、雨が降ると赤土がダムを埋め、海に流れつくと珊瑚や海草を殺し、海の生態系を破壊してと、困ったことになるはずなのですが、火山が噴火したと思えば、たいしたことが無いと割り切れるでしょうか? 

ハザードマップ

死都日本の中で出てくる日本全体の詳細なハザードマップを作成するソフトが現実にあれば、その結果を見てみたいという気がします。 現実には、50年、100年の期間の大地震の発生確率の図しかみたことがありません。ブロードバンド時代なので、現実のものが存在するなら、ぜひ見たいものです。

 

石黒耀氏がレビュアー欄に並んでいたのを見てついさっき、注文してしまいました。

2004/2/9追記

まだ読んでいる途中なのですが、阿蘇火山博物館のサイトが紹介されていたので

外部リンク

阿蘇火山博物館
RKK 阿蘇ライブカメラ 火口の様子

2004/2/17追記

関連ページ

南関東直下地震関連 リンク集
『天皇家の”ふるさと”日向をゆく』の感想

アトランティス大陸

サントリーニ島がアトランティス大陸だったという説も知りませんでした。モーゼの出エジプトの際の奇跡がサントリーニ島の火山噴火で説明されているだけでなく、多くの神話が、火山噴火の記憶を留めているという説明が繰り返し出てきます。神とは火山のことだというところまで普遍化しようとしています。アトランティス大陸=サントリーニ島説を踏まえて、 木村政昭教授のムー大陸琉球説が最近出てきたということでしょうか。

わざわざ火山があって危険な場所に古代の文明が発生したのは、火山の近くに住んでいた人類が火を道具として使えるようになる確率が高かったからという説明が『死都日本』の中に、あった様な無かったような。こういう解釈は一般的なのでしょうか?

2004/2/4追記

関連ページ

ムー大陸

外部リンク

Google 検索 サントリーニ島 モーゼ アトランティス 2003/10/13現在 10件
Google 検索 チャーチワード ムー大陸 与那国島 2003/10/13 現在 26件
疑似歴史学事典/木村鷹太郎の「新史学」 具体的に一致しているかどうかは知りませんが、世界の神話の共通点を探した人はいっぱいいたわけですね。 2003/10/19追記
News0141 謎の古代文明アトランティスの4回シリーズの再放送の2回目までを見ました。今日の深夜は3回目の放送です。1回目はさまざまな説を紹介しつつ、条件に合わないとして排除していたのですが、2回目では、どうやらサントリーニ島の説を採用している番組みたいでした。 2004/2/4追記

 

踊狂現象

おかげまいりと、噴火の関連も初耳でした。『ヤマタイカ』星野之宣という漫画に起源があるあるいは、それで広まった概念みたいです。

外部リンク

Google 検索 踊狂現象 2003/10/13現在8件

関連ページ

おかげ参り 2003/10/14作成
『ヤマタイカ』感想 2003/10/16

2003/10/13追記

まだ書き終わった気がしません。

なぜ古代文明が火山の傍に栄えたのかという説明を期待したのですが、それについては、火山灰が、肥沃な土地になる可能性を秘めているという他は書かれていなかった気がします。

狭蠅 さばえ

天の岩戸の神話を皆既日食で説明する説もありますが、この小説では長期間にわたる日食は無いので火山噴火に関連する現象としていて、さばえも、火山灰の仲間で説明してあります。最近、『播磨風土記』関連のつんどくになっていた本を何冊か読んだのですが、その中では、稲作関係の用語に「さ」が付くことが多いので、さばえとはウンカのことであるという風になっていました。さばえの大群というとイメージできませんが、ウンカの大群と言えば、少なくとも現在でも使われる慣用句です。とりあえず、実体は、火山灰で、その比喩表現がウンカの大群で、昔はウンカをさばえと呼んだという風に理解しました。

2003/11/13追記

関連ページ

オタク関連の発言まとめ 2006/2/14追記

地球温暖化関連のページ 2006/12/13追記

作成 2003/10/12 - 更新 2006/12/13

  

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