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日本の人口は、2075年以降1億870万人で安定する 現在のペースでは、1000年後に何万人とかいう言い方は良く聞くのですが、逆に、将来的には出生率が持ち直すという政府の主張はいつもはずれてこれまた信用できないものがあります.しかし、現在の人口減少が、崩壊への序章ではなく、オーバーシュートに対するゆり戻しにすぎないと解釈することはなんら不自然なことではありません. たとえば、徳島県など一部の都道府県の人口は1950年前後をピークに長らく減少を続けています.すべての都道府県について横軸にピークの年代をとり、縦軸に、2000-2005までの増加率を取ってグラフに プロットしてみると、もしも、人口減少が底なしに続くならば、1950年がピークだった都道府県の人口減少が最も多いはずのところが、実際にグラフにしてみると、どうもそうではありません.(1950年のピークは、団塊の世代が生まれたことによる人口増加なので、単に戦争の影響で異常なデータが出てしまっている可能性もありますが) 2次曲線で近似すると、2000−2005の期間の人口増加率が最小になるのは、人口のピークが1968年あたりにあった都道府県ということになります.1970年にピークを迎えた 具体的な都道府県はないのでわかりにくいですが、1950年にピークを迎えた都道府県のグループより、1960年にピークを迎えた都道府県のグループの方が最近の人口減少が激しいということから、底なしに人口減少が続くわけではない という可能性に気づくと思います.というわけで、都道府県の人口はそれがピークを迎えた後、35年で、最も人口減少率が高くなる時代を迎えるが、限度があって、その時点が変曲点であり、ピークから2倍の70年経過すれば、過去のピークから70年間人口減少を続けた後に上昇に転じるという近似曲線 による外挿が可能になります.これはまた逆にアンダーシュートしてゆり戻すのでしょうから、うまくすれば、70年後にピーク時の人口の85%になるというのが、妥当な線なのではないでしょうか? 現在の人口減少がスパイラルに落ち込まずに、うまくコントロールされソフトランディングに成功した場合には、日本の人口は、2075年以降1億870万人で安定する. 毎年、大目の人口や出生率の予想を出して外れる国立社会保障・人口問題研究所の予測なら2080年には日本の人口は8000万人くらいになるわけで、いつも多めに外れる社人研より多いという意外な予想ですが、一次近似をするか、2次曲線で近似をするかの違いにすぎません.この都道府県別の人口推移の統計データを使って、 もしも、あえて悲惨な見方を選び、1次近似するなら、西暦4200年には人口0人と予想することになります. 関連ページ
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作成 2005/10/8 - 更新 2005/10/16 |
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