国勢調査人口重心に20年分の誤差球面を台形近似が原因もともと、メッシュデータがあるにも関わらず、市役所の位置で代用していたり、サイトの計算式は掛け算と割り算が間違っていたり、やる気のなさが見え見えだったのですが、実際に自分で計算してみて驚きました。 緯度が高いほど1度あたりの距離が小さくなるという点だけが反映されている近似式なので、球面を台形に変形した上で、重心を求めていることになります。北半球では緯度の線は、南向きに膨らんだ円弧になっていますから、直線にすれば、当然、重心は南にずれてしまいます。とりあえず、球で計算して地表に射影すると、東経136度59分33秒 北緯35度39分38秒 岐阜県郡上郡美並村白山付近 美並ICから東に2.8Kmとなりました。現在、国勢調査の結果として公表されているものより北に5.5Kmずれていることになります。これは、東京一極集中によってこの20年で人口重心が移動した距離に匹敵します。 20年分の誤差が平気なのなら、国勢調査を20年に1度にすればよいのではないか? とか、20年もすれば、人口だって、1割近く変化するので、それくらいの誤差を許すのなら、全数調査ではなく、100人くらいのサンプリング調査で良いではないかと、存在価値の否定につながるくらいの誤差です。 あるいは、人口12600万人の重心で5.5Kmの誤差というのは、東京から硫黄島あたりまでの距離が1260Kmくらいなので、中央官庁で新聞読んで過ごしている官僚やその関係者、総務省の生温い仕事を見逃していたマスコミ関係者などなど総計55万人を東京から硫黄島に島流しにしてようやく、埋め合わせることができるくらいの誤差です。 というか、人口重心を秘密にしてニセの値を公表するする理由なんてあるのでしょうか? 「依らしむべし、知らしむべからず」なんでしょうか? あるいは、人口重心地点に呪いの五寸釘でも打たれたら困るとかいう呪術的思考? 本当は、扁平率のことも考えた上で距離の二乗和を最小にする地点を計算する必要がありますが、その前に市役所の代わりにメッシュ統計のデータを使うことで精度をあげるべきでしょう。メッシュの統計データがインターネット上で無償公開されることに期待します。 外部リンク
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作成 2003/5/20 - 更新 2008/04/03 |
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