フェスティンガーの認知的不協和の心理社会心理学の用語ですが、これで説明できることは多いと思います。行動を変えるくらいなら、解釈を変えるほうが簡単ということです。別に意図してやっているのではなくて、焦って間違った原因に帰着させて簡単に間違ってしまうものだ程度の話でしょうが。 良く出てくる具体例は、喫煙者がタバコはダイエットに良いと言ったりする話とか、つり橋のドキドキを恋愛のドキドキと勘違いするという例です。 「心が変われば、、、、、人生が変わる」みたいな、格言風のがありますが、(例えば変える(変えよう) (http://www.koganet.ne.jp/~jc/friend/f-3.html) ) 普通は、変えやすいほうだけ変えて終わりにするのが、人間です。
徐々にずれていきますが、理解できないものにとりあえず名前を付けるだけで理解できたような気がして落ち着くとかいう良くあるのですが、こういう心理もその一つだと思います。 理解できないのは自分が年寄りだったり、頭が悪いせいではないとかとか不安になりそうな所を、全然合理的でないのだけれど、とりあえず名前を付けるだけで分かったことにしてしまうという行動です。わからないものをわからないままに放置するくらいなら誤解した方がましだ。というわけです。 たぶん、誤解して間違った行動をする人がいるおかげで、それを反面教師にして他の人が正しく行動できるという様な生存価があったからそういう心理が遺伝的に受け継がれてきたのでしょう。 そんな風にいって、そういう心理を、認知的不協和の心理で説明できたと、理解できた気になっていてそれで良いのか? というのがまた、同じテーマの繰り返しになってしまいますが、まあ、それはそれ。間違っていたら違う解釈を試して下さい。 占星術についての常識が足りない人が読むとこれだけではなんのことだか分からないかも知れません。 心理学者が、西洋占星術が当たるかどうかを検証しようとして、心理学者の常套手段でアンケートに答える形で当たったかどうか調べると、占いが当たったことになってしまいます。それはなぜかというと、占いを信じている被験者が混じっていて、占い通りの性格だと思いこんでその通りにアンケートに答えてしまうからです。この実験には続きがあって、しかし、よく調べてみると、そういう傾向が出てしまうのは、占いの初心者であって、詳しい人は、太陽の位置だけで判断したりはしないし、文字通りに受け取らずに、組み合わせてどうなるかという高次の情報をくみ取る事ができるので、アンケートには一定のパタンが現れなくなるということです。 典型的な水瓶座とか言ってはばからないのは、占いの初心者であり、偏見をまき散らすという占いの弊害をもろに受けてそのことに気づいていないという証拠であるわけです。半可通の知ったかぶりであっても、影響力がない人がうだうだ喋っている分には無害なので、生き延びるわけですね。(中立説の援用) そうではないことを願いますが、もし、この人の部下がいたら、星占いで人をわかったつもりになって教訓まで垂れる薄っぺらな人間だということを理由に、こんな上司の元では働けないと、配置転換の希望を出しておいた方が良いと思います。かなり昔のことになりますが、血液型に従って人材を配置していた企業が顰蹙をかったことがありますから、例え前例主義のはびこる保守的な職場だったとしても、説得力を持つと思います。 例えば、血液型占いが好きな人は協調性があるという心理テストの結果があるので、それを調べるために、面接などでそういう話題を振るというのは「あり」だと思います。また、ステロタイプな反応を引き起こしがちな刺激語なので、そこで、ステロタイプにはまらない反応を返す人がいたら、考え深い人であると見なせると思います。しかし、大の大人が幼稚園児に理解できる範囲の話を自慢げに話していたら、それは、フィードバックの効かない幻想の世界に生きている危ない人です。 外部リンク
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2007/07/02更新 |
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